19世紀後半　ベルギー・フランダース地方・・・ベーカリーを営む貿易商のジュールス・デストルーパーは、アフリカ・アジアから輸入した最良のスパイスなどを地元の自然が育む最高の素材と組み合わせたレシピでアーモンド・バター・クッキー（アーモンドシン）を顧客への感謝の気持ちとして贈っていました。この手作りクッキーはたちまち評判となり、多くの人に味わってもらえるよう「Biscuiterie Jules Destrooper」は1886年に創業しました。1890年に発売したバタークリスプは、彼が持ち前の好奇心と才能で西フランダース伝統のバターワッフルを独自の洗練されたレシピに改良したものです。

アーモンドシンがパリのインターナショナル・フード・フェアでゴールドメダルを獲得した1911年、2代目がベーカリーを引継ぐと、近隣国への輸出を手掛け、パリのFauchonやロンドンのFortnum & Masonでも販売されました。世代交代後の1956年にはブラッセルのバタークッキーメーカー R. Van Loo を買収、その伝統製法を習得しパリ・バター・ワッフル（バタークランブル）を発売しました。そして包装技術の向上に取組んだ結果、高品質で繊細な風味を長期間保持することに成功し全世界へ輸出するための礎を築きました。

4世代目となった現在もなお、これらトラディッショナルクッキーは先駆者オリジナルの決して変わることのない秘密のファミリーレシピで作られています。さらに伝統のクッキーにベルジャンチョコレートを組み合わせたフロレンティン、バーチュオソ、チョコレートシン等がプレミアムラインに加わりました。1999年、ベルギー王室御用達として正式に認定されプレミアムクッキーメーカーとしての地位をさらに高めています。

昔からベルギーの食卓にはチョコレート、ワッフルといったスイーツが欠かせないものであり、家庭の味として親から子へと受け継がれてきました。　デストルーパー家の自然の優れた素材にこだわった「家庭の味」は、まさしく今日まで外にもれることなく厳密に守られています。120年以上にわたり、人工添加物・保存料は一切使用せず、 厳選した小麦粉・砂糖・バター・卵など自然の恵みをそのまま原料としています。

コンピューターを駆使した最新の設備は最高の品質と衛生管理を約束します。しかし創業者オリジナルのレシピと最高のクッキーを提供したいという情熱は決して変わることはありません。